美容師は女性が少ない？女性美容師が減少する理由・背景｜美容師/美容室の求人・転職専門サイト【ビューティーキャリア】

2021/03/16

美容師は女性が少ない？女性美容師が減少する理由・背景

美容師は華のある職業というイメージから、女性が多く活躍している業界と考える方も多いでしょう。

「男性の美容師は少し苦手だから、できれば女性の美容師に施術してもらいたい！」
そう思うお客様も決して少なくありません。

しかし、女性の美容師よりも男性の美容師のほうが圧倒的に多いことが実情です。

今回は、なぜ美容師は男性のほうが多く、女性が少ないのか、その理由や背景を詳しく解説します。また、女性美容師が長く働くためのポイントも紹介するため、これから美容師を目指そうと考えている女性もぜひご覧ください。

1.　なぜ女性の美容師は少ない？

どの美容サロンにおいても、特に活躍している美容師は男性が多いことが特徴です。

しかし、美容専門学校（美容師養成施設）の在校生においては、圧倒的に女性が多いのです。実際に、文部科学省が集計・公表した学校基本調査（令和2年度）によると、美容専門学校の入学者約2万人のうち、女性生徒は約8割でした。

（出典：文部科学省/「学校基本調査」

美容専門学校を卒業し、美容サロンに就職する割合も女性が多くなることが自然です。そのため、美容サロンに就職してから最初の立ち位置となるアシスタントは女性の割合が多くなるでしょう。

しかし、美容専門学校を卒業してから美容サロンに就職し、10年後もスタイリストとして続いている女性の美容師は、1クラスのうち2～3人程度と言われています。

では、なぜ美容専門学校には女性生徒が多かったにもかかわらず、美容サロンで活躍し続ける女性は減少する傾向にあるのでしょうか？ここからは、その理由を解説します。

1-1.　理由（1）肉体労働による身体的負担

美容師、特にアシスタントは長時間労働となりやすいことが特徴です。
決して高いとは言えない給料の中、練習・サロンワークと称した残業により、体を壊してしまう女性も少なくありません。

また、美容師は基本的に立ち仕事となります。お客様の施術が終わっても床掃除や準備などをすることから、身体的負担を感じて辞める女性の美容師も多いです。

1-2.　理由（2）結婚・出産

美容師に限らずですが、結婚・出産を機に退職する女性美容師も少なくありません。
中には、美容サロンのオーナーや店長から「結婚・出産はなるべくしないで」と言われるケースも少なからずあります。

出産は、予期せぬものでもあります。同時に、おめでたいことでもあります。にもかかわらず、オーナーや店長、先輩に煙たがられることで退職を決意する女性が多いのは、十分理解できるでしょう。

1-3.　理由（3）まつエク・ネイルサロンなど他業種への転職

中には、美容師の経験を活かしてまつエクやネイルサロンといった、他の美容業界に転職する女性も多くいます。

まつエクやネイルサロンは圧倒的に女性が多い業界でもあり、美容師と比べて肉体労働が少ないうえ、結婚や出産など、女性ならではの問題に対する理解度も高いと言えるでしょう。

2.　女性の美容師が長く働くためのポイント

女性の美容師は、肉体労働による身体的負担や結婚・出産、さらに他美容業界への転職が理由で退職するケースが多いことがわかりました。
円満に退職する方も多いものの、せっかくスタイリストを目指して努力をするなら、なるべく長く働き続けたいものです。

女性美容師が長く働くためには、なるべく育休制度やパート制度を導入している美容サロンに就くことが最も大切です。これらの制度がしっかり整っていれば、結婚や出産をしても働き続けることができます。

仕事上、肉体労働による身体的負担は避けることができません。しかし、負担をなるべく抑えることは可能です。身体的負担が不安な方は、スタッフの人数がしっかり足りており休日出勤がないサロンや、完全週休二日制のサロンを選びましょう。

まとめ

美容専門学校の生徒は女性が多いにもかかわらず、10年後も美容師として活躍している女性はごく一部です。退職の理由は身体的な負担や結婚・出産が特に多く、中には店長やオーナーとの衝突が生じて辞めるケースも少なくありません。

実際に、女性は出産や育児で、数ヶ月～数年間仕事から離れることを余儀なくされます。変わりゆくライフスタイルの中、10年後も20年後も、美容師として活躍するためには、もとから制度の整っている美容サロンで働くことが最も大切です。

ここまでの内容を参考に、ぜひ長く働ける美容サロンに就職・転職を検討してみてください。

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