美容師の離職率は高い？勤続年数別の退職理由から長く続けるコツまで｜美容師/美容室の求人・転職専門サイト【ビューティーキャリア】

2021/03/10

美容師の離職率は高い？勤続年数別の退職理由から長く続けるコツまで

華のある職業としても知られる美容師。憧れを持って業界に入る方も多いものの、その一方で「離職率が高い」という噂もよく聞きます。

実際に、夢や憧れを抱いて美容師デビューを果たしたものの、数年後には働いていたサロンを辞めて、他サロンに転職するだけでなく、まったく別の業界で活躍する方も存在します。

今回は、そんな美容師の離職率について解説します。勤続年数別のよくある退職理由と、長く続けるためのコツも紹介するため、「やりがいを感じながら、ずっと美容師として活躍したい」と考えている方は、ぜひ参考にしてください。

1.　美容師の離職率は？

「美容業界は離職率が高い」「同年に30人美容師になったとして、10年後も美容師を続けられているのは数人だけ」

上記のような話を聞いたことがあるという方も、多いでしょう。では実際、美容師の離職率はどれくらいなのでしょうか。

厚生労働省が発表した「令和元年雇用動向調査」の結果によると、美容業界が含まれる「生活関連サービス業，娯楽業」の離職者数は、約33万人でした。同じく厚生労働省が同年に発表した動向調査では、生活関連サービス業，娯楽業の平均事業従事者数が約255万人となっており、単純計算（※）すると離職率は約13％であることがわかります。

（出典：厚生労働省「2019年（令和元年）雇用動向調査結果の概要」
厚生労働省「サービス産業動向調査年報2019年（令和元年）」）
（※）離職者数÷従事者数×100

約13％というと低い数字にも思えるものの、厚生労働省が定める生活関連サービス業，娯楽業は、美容業界のほか洗濯クリーニング業界・旅行業界・家事サービス業界なども含まれています。

その中でも特に美容業界は「離職率が高い」と言われる業界となるため、実際には上記の単純計算で算出された離職率よりも高いと言っても過言ではないでしょう。

2.　【勤続年数別】美容師のよくある退職理由3つ

実は、美容師の離職率が最も高いのは、「入社後1年未満（1年目）」と言われています。また、3～5年目や10年目を超えてから退職を考える美容師も多くいます。

ここからは、美容師のよくある退職理由を、3つの勤続年数別に解説します。

2-1.　1年未満

入社後1年未満で退職する美容師の主な退職理由は、下記のとおりです。

労働時間が長いため
給料が安いため
接客ができないため

入社後1年未満の美容師は、休日もサロンワークに出たり練習をしたりと、激務であることが多いです。さらにアシスタントであることから給料も安く、不満に思う美容師も少なくありません。そのうえ「接客ができない・向いていない」という悩みがプラスされると、迷わず退職を選ぶ美容師も多くいます。

2-2.　3～5年目

入社3～5年目で退職する美容師の主な退職理由は、下記のとおりです。

給料が上がらないため
人間関係がうまくいかないため
新人教育がつらいため

入社3～5年目となると、ほとんどの美容師がスタイリストとして活躍できているものの、スタッフ同士の人間関係や新人の教育など、次なる課題が山積みとなります。努力が給料に反映されていないと感じた際に、退職を選ぶ美容師は多くいます。

2-3.　10年目以降

入社10年目以降に退職する美容師の主な退職理由は、下記のとおりです。

独立開業をするため
店長・オーナーとの衝突が生じたため

入社10年目以降となると、ベテラン美容師の部類に入ってきます。同じサロンで10年ほど働いている美容師であれば特に、順調にキャリアを築き上げてきたという方も多いでしょう。だからこそ、次なるステップとして独立開業を選ぶ美容師もいます。その反面、ともに働き続けてきた、または働く店長・オーナーの経営方法に納得がいかず、衝突が生じたために退職を選ぶ美容師も少なからず存在します。

3.　美容師の仕事を長く続けるためには？

勤続年数別に美容師のよくある退職理由を説明しましたが、独立開業や単純な成長の遅さによる精神的な負担を除き、共通して言えるのは「働くサロンに対する不満」です。

給料が上がらない・人間関係がうまくいかない・成長できないなどの不満は、働く環境を変えるだけでなくすことができます。

もしも働いているサロンで「辞めたい」と感じても、店長に相談するなどまずは自分なりにできることを探しましょう。それでもつらい場合は美容業界を辞めるのではなく、他のサロンに目を向けてみることも大切だと言えます。

まとめ

ここまで、美容業界を含めた業界の離職率や美容師のよくある退職理由、さらに長く美容師を続けるためのコツを解説しました。

美容師は「離職率が高い」と言われる業界ですが、自分に合った環境で働くことで、いつまでもやりがいを感じながら働くことが可能です。「どこで働いても同じだ」と後ろ向きにならず、長く働けそうな、自分に合ったサロンを選ぶことが大切だと言えるでしょう。

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